この記事では、デザインがどのようにホームページからの集客や売り上げに影響を及ぼすのか、稼ぐためにはデザインのどこに気をつけた方が良いのかを確認してみたいと思います。
滞在時間と集客の関係性
訪問者のサイトでの滞在時間は、長い方が良いとされています。(当然ですね。)近年では各SNSサービスでもエンゲージメントという言葉を使って、いかにユーザーに長く滞在してもらうかを意識しています。
X(Twitter)が、それまでは140文字のツイートしかできなかったのが、長文や動画まで投稿できるようになったのは、その流れでしょう。
これは私たちのウェブサイトでも、同じことが言えます。訪問者があなたのサイトに長く滞在するということは、あなたのサイトに対して訪問者が「役にたつ」とか「おもしろい」など、何らかの価値を感じてくれたから、と考えられます。
その結果として、あなたのサイト(あるいはあなたの会社や商品)が気に入ってもらえた(エンゲージメントが高まった)ともいえます。
長く滞在してもらうには
訪問者にサイトへ長く滞在してもらうためには、提供する情報の濃さなどのコンテンツは重要な要素ですが、ここではデザインを切り口にして見ていきたいと思います。
デザインの観点から見た訪問者に長く滞在してもらうための施策の基本は、トップページのわかりやすさです。
はじめてあなたのサイトを開いた訪問者は、あなたのこともあなたの商品も知りません。
この時の訪問者の心理としては、今すぐにここにはどんな情報があって、それは私にどんな価値を与えてくれるのかということを期待しながらページを開いています。
そのときに、難しい用語がたくさん使われていたり、読む気が失せるほどの文字情報ばかりや気が散るような画像やリンクがあると、すぐに他のサイトへ行ってしまうかもしれません。
なので、トップページではとくにあなたやあなたの会社が何をしているのか、あなたの商品やサービスが訪問者にどのように役に立つのかを一目でわかるようなデザインにしなくてはいけません。
それは写真で見せた方が良いのか、キャッチコピーを大きく見せた方がいいのかなど、職種や商品によって手法は違ってくる場合がありますが、基本はひと目でわかるか?を意識すると良いでしょう。
トップページの構成は流れるように
日本では、あまり多く言われていないような気がしますが、トップページの構成には、定番とも言えるような型があります。
まず、一番最初にヒーローセクションと呼ばれる会社の魅力を伝えるメインビジュアルとキャッチコピーを配置するセクションがあります。
その下に、会社の紹介とミッションステートメントを伝えるヘッダーセクション、商品・サービスの特徴を紹介するフィーチャーセクション、サイトによって前後しますが、自己紹介のアバウトセクション、お客様の声、FAQセクションなどが来て、最後にコールトゥアクション(CTA)セクションで、メルマガ購読やお問い合わせなどの行動に促すセクションがきて、ここでクロージングという流れになります。
こうしてみると、流れるような構成になっていると感じませんか?
これで、訪問者がみんな成約するなんてことはありませんが、初めて訪れた人が違和感なく読み進めていってくれそうな、流れるような構成になっていると思います。
上の図は、ワイヤーフレームという構成図の段階ですが、この流れを崩さないでデザインへ落とし込むと、いい感じのコーポレートサイトに仕上がります。
企業サイトはブログサイトじゃない
さっきの話と少しリンクしますが、企業サイトのトップページはなぜこのような構成が良いとされているかというと。。
それは、訪問者に余計なものを見せない(寄り道させない)で、下まで読み進めてもらって最後にクロージングをするというデザインになっているからです。
最近の企業サイトにはサイドメニューを設けないデザインが増えてきているのは、こういった背景があるからです。
少し言葉が悪いですが、訪問者にはできるだけこちらの敷いたレールの上を通ってきて欲しいのです。
ちょっと話はそれますが、近年はWordPressを使った企業サイトが非常に多いですね。
これは、更新がしやすいとか、簡単にブログが書けるのでパソコンに詳しくないスタッフでも情報発信が継続できて、お客様とのつながりを保てるなどのメリットがたくさんあって、使い勝手がいいツールです。
そんなメリットがあるWordPressですが、ひとつ注意しておきたいことがあります。
ブログは会社の最新の情報をすぐに届けられる媒体としては、価値がありますが、企業サイトはブログサイトとはその目的が異なります。
ブロガーは読者により深く理解してもらったり、過去の記事も読んでもらいたいという気持ちから、他のページへのリンクを記事中に入れたりしがちですが、この考え方は企業サイトの場合には捨てた方が良いでしょう。
もちろん、ブログ記事から企業の商品ページやサービスページへリンクを貼ることは全く問題はありません。
しかし、その逆はやるべきではないということです。
せっかく訪問者がよどみなく読み進めるようなデザインにしたのに、途中に余計なリンクや年末年始休業のご案内などの情報を入れるのは考えものです。
稼ぐホームページ戦略のデザイン編としてこの記事を書き始めましたが、またしても長くなってしまいましたので、今回もここまでとさせていただきます。
ただ、デザインに関してはかなり重要な、ぜひ知っておいていただきたいことはお伝えできたかなと思っています。
続きは、またの機会とさせていただきます。
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