ホームページへの訪問者を歓迎してはいけない?
私がホームページというものをはじめて作った頃(まだWindowsが98とか2000とかのバージョンの頃)は、ビジネスにホームページを活用するという感覚はあまりなく、個人が趣味で自分の日常を綴ったりするために作っているケースが多い時代でした。
で、これらのサイトのトップページには「ようこそ!○○○のホームページへ!」という文言が決まり文句のようにありました。
そういったかつての風潮が尾を引いてしまっているのか、今でもたまに訪問者を歓迎するメッセージが最初に現れるサイトがあります。
訪問者を歓迎して悪いことはないでしょ。と思われるかもしれませんが、そのメッセージが本当に訪問者に優しいかどうかを今一度考えてみなくていけません。
訪問者は歓迎しなくて良い?
「ようこそ!○○○のホームページへ!」
とか
「どうぞゆっくりご覧ください」
のような文言は、あえてホームページに書く必要がないと言いたいのです。
あなたのホームページへ訪れた訪問者はGoogleで検索してきたのか、それともSNSを経由してきたのかもしれません。
どのような経緯で来たとしても、何か興味があったり、知りたいことがあってきたわけです。
つまり、何か目的があって、いまあなたのホームページを開いて見ているのであって、別に歓迎されたいわけでもないですし、ゆっくりご覧するかどうかはこっちの勝手なんです。
もちろん、わざわざやって来てくれた訪問者を歓迎したい気持ちは大事なことです。訪問者に対してぞんざいな振る舞いをしていいわけではありません。
もし、訪問者をもてなしたいという気持ちがあるのなら、その訪問者の時間を1秒でも無駄にさせないためのホームページの構成を考える方が喜ばれるのではないでしょうか。
であれば、「ようこそ!○○○のホームページへ!」とか「ゆっくりご覧ください」などの言わずもがなの文言をあえて、あなたのページに載せる必要はないということです。
訪問者を歓迎したいのなら、言葉より態度で
訪問者を歓迎するのであれば、言葉で伝えるのではなくて、訪問者がその目的をストレスなく達成できるように見やすくまとめられた情報をあげる方が喜ばれます。
ゆっくりとご覧いただきたいのであれば、訪問者が目的の情報にたどり着くための案内(ナビゲーションといったりします)をわかりやすくするなどの施策が大事になります。
しかし、こういったことはいざ作るとなった時には、なかなかうまくやれなかったりするものです。
どうしても「あれも伝えたい」「これも載せたい」といった考えが出てきて、独りよがりのわかりづらいホームページになってしまいがちです。
普段からネットサーフィンをしているときに見やすいなとか、わかりやすいなと思ったサイトがあったらチェックして参考にするのもいいですし、お客さんに見てもらって客観的な意見をもらったりするなどの工夫が必要です。