歯科医Aさんの場合
Aさんの経営する歯科医院はいわゆる家族経営の比較的規模の小さな歯科クリニックでした。
これまでは、通院した患者さんの口コミが主な集客方法でした。
といってもこれは患者さんがAさんの歯科医師としての腕に信頼して紹介するという自然発生的な口コミによるものなので、正確にはこれまで積極的に集客は行なってはきませんでした。
この歯科医院では、痛みのない（少ない）治療をコンセプトにして経営してきましたが、この治療の認知度を上げることで手遅れになってから歯医者に駆け込む患者さんを減らしたいと考えていました。
地元の人にもっと知ってもらうためにはどうしたら良いかと、考えていたところGoogleマップの存在を知りました。
正確な営業時間や休業日を設定することから始めて、患者さんがどんな悩みを抱えているのか、歯医者の治療についてどんな不安を感じているのかなどを書き出して、Aさんの提供する歯科治療と患者さんの悩みの共通点を探し出し、説明文などを作成しました。
他にも口コミに対して丁寧に返信するなどの施策を行なっていると、2ヶ月もしないうちに問い合わせや予約の数が増えてくるのがはっきりとわかりました。
今では、Aさんの経営する歯科医院のエリアでは痛くない歯医者というブランドの認知度が高まったようで、新しいスタッフの募集も検討しているそうです。
ビジネスホテル経営者Bさんの場合
Bさんが経営しているビジネスホテルは3階建てで部屋数は10室ほどの小さなビジネスホテルです。
老朽化も進んでいて、一目で古い建物だなと感じてしまうくらいでしたので、開けていればお客さんが入ってくるような状況ではありませんでした。
設備も古いので宿泊料金は安くせざるを得なかったため、手数料を払って楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトを利用することはできません。
そこで、Googleマップにホテルの情報を載せてみたところ、すぐに予約の電話が鳴るようになりました。
当時はまだGoogleマップを積極的に活用しているホテルはほとんどなく、「Bさんのホテルがある地域名 ＋ ホテル」で検索するとBさんのホテルが上位に表示されていることに気づきました。
設備やサービスでは近隣のホテルにはかなわないBさんのビジネスホテルですが、寝ることができれば、安い方が良いというビジネスマンなどの需要と噛み合ったようでした。
元々客室数は多くないホテルなので、平日でも満室になることが多くなって、宿泊をお断りするケースもでてきました。
数ヶ月前には閑古鳥が鳴くほど暇だったとは信じられないほど忙しくなって、十分な売り上げを得ることができるようになりました。
輸入食材店のCさんの場合
Cさんは輸入食材の卸しをしながら小さな店舗で小売もしていましたが、お店がわかりにくいところにあったので、あまりその存在を知られていませんでした。
ホームページにはお客さんがわかりやすいように工夫を凝らした地図を作って載せていましたが、ホームページを見て来店してくれるお客さんはあまりいないようでした。
せっかくお店があるのだからGoogleマップにもしっかり情報を載せようということで、取り扱っている商品なども紹介するようにしたところ、徐々に認知されるようになってきて、少しずつですが小売の方の売り上げが上がってきました。
扱っているのが輸入食材で、どこでも手に入るものではなかったので、遠方から訪れるお客さんも少なくないことがわかってきました。
それまでは電話やFAXでたまにくる発送の依頼を受けていただけでしたが、本格的にECサイト（通販サイト）も立ち上げたところ、これまでお店まで来てかってくれていたお客さんの多くが利用してくれたこともあって、順調に滑り出しました。
CさんのケースはGoogleマップがきっかけとなって、ネット通販にも進出したという少し特異なパターンですが、今では通販の方の売り上げが全体の8割以上を占めるほどになっています。
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